おすすめの学生ローンの選び方

高校を卒業し、大学や専門学校に進学すると、これまで以上に多くのお金が必要となります。サークル活動などで交友関係も広がり、アルバイトなどで自主的に収入を得る学生も多いでしょう。
しかしそれでも手元のお金が足りないという学生も多いのではないでしょうか。
お金が足りない場合、ローンを組みたいと考える学生もおられます。しかし学生は収入が不安定で、収入自体も少なく、なかなかローンを組むことができません。
そのようなときに心強い味方となるのが「学生ローン」です。
しかし「学生ローン」という言葉はよく耳にするかもしれませんが、実態はよくわからないというのが実情ではないでしょうか。
ここでは学生がローンを組む時に知っておくべき、学生ローンの選び方と、おすすめの会社をご紹介します。
- 学生ローンとは?
- 学生ローンと通常のローンの違い
- 学生ローンの目的とは
- 学生なら誰でも借りることができる?
- 成人年齢の引き下げはどのような影響があるのか
- どのような学生ローンが安心できるのか?
- 返済可能などうか、計画的な利用ができるのか
- 信用できるのは大手や老舗の学生ローン
- 無審査は悪徳業者の常套手段
- 登録貸金業者情報から登録を確認
- 学生ローンの審査基準は
- 学生であること
- 総量規制の対象
- アルバイト先に在籍確認は行われる?
- 学生ローンの必要書類
- 学生ローンは親ばれしない?
- 学生ローンのメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- おすすめ学生ローン
- 学生ローンの老舗「アミーゴ」
- 年齢制限が低め「カレッジ」
- 学生が借りることのできる大手消費者金融「プロミス」
- 返済計画はしっかりと立てるようにしよう
学生ローンとは?

学生ローンとは、その名の通り学生を対象としたローンのことです。
原則として20歳以上の大学生や専門学校生、短大生などを対象としており、安定した収入があれば保証人なしで利用することができます。
残念ながらアルバイトなどの収入のない無職の学生や、高校生などが利用できません。まれに18歳以上の学生も利用できる先もありますが、20歳未満の未成年の場合、保護者の同意が必要となります。
また卒業後も利用を継続できる商品もありますので、一度確認してみましょう。
学生ローンと通常のローンの違い
学生ローンは、貸出対象を学生としています。
社会人と違い、学生には月給のような安定収入は見込めません。そのため、審査基準が比較的緩めに設定されており、利用しやすくなっています。
また金利が低めであるのも通常ローンとの違いです。多くの学生ローンが法的な上限である年利18.0%より数%下回っています。
その分、借りれ可能金額はそれほど多くはなく、一般的には10万円~50万円程度が限度額となっています。
当たり前のことですが、収入が不安定で金額自体も少ない学生が対象ですので、数百万円借りるといった無謀なことはできません。
しかし学生ローンは勉学と生活を両立させやすいローンであり、きちんと理解して利用すれば、学生の心強い味方となるでしょう。
学生ローンの目的とは
学生ローンは学生支援が目的です。
消費者金融に比較して若干金利が低めになっています。
どうしても必要な時に手を出しやすいが、頻繁に借りたいと思うような金利ではないため、依存しない程度になっています。
高額のお金を学生が必要とする機会はそうそうありませんが、それでも学費の不足や実習費など、納付間近にどうしても不足するお金を調達しなければいけない場合や、就職活動などで必要な交通費やスーツの費用など、その時期にはどうしても必要というお金は発生します。
借りずに済めば一番なのですが、締め切りがあるものについては学生ローンを活用することで解決するもの一案です。
テストシーズンや実習が集中する時期には、アルバイトが控えめになってしまうため、お金が不足するケースもあるでしょう。学生ローンは、こういった学生の生活をサポートすることを目的としたローンです。
学生なら誰でも借りることができる?
学生ローンと名前がついていますが、当然学生であればだれでも利用できるわけではありません。まずはアルバイトなどの一定の収入があることが条件です。
収入がある場合でも、短期のアルバイトのみの場合は対象外となるケースも多くあります。残念ながら「親の仕送り」は収入としては認められません。
学生ローンは基本的に20歳未満の未成年は利用できません。未成年の場合、大学生や専門学校生でアルバイトをしていても利用できません。
一部で18歳以上を条件としている学生ローンもありますが、その場合、親などの保護者の承諾が必要となります。この場合「親にばれたくない」という点はクリアできません。
また留学など海外へ長期で出るような場合も利用が難しくなっています。基本的に審査基準は緩めですが、このような利用条件をよく事前に確認して申し込むようにしましょう。
成人年齢の引き下げはどのような影響があるのか
成人年齢が2022年4月から「20歳→18歳」に引き下げられる民法改正案が了承されました。
これまでは20歳未満では、金銭契約には親権者や保護者の同意が必要とされていました。しかし民法改正により成人年齢の引き下げに伴い、18歳以上で親権者や保護者の同意なしで金銭契約が可能となります。
つまり学生ローンの利用についても、この点が大きく影響してくりことが予想されます。各金融機関の対応はこれからになりますので、注目しておきたい点です。
どのような学生ローンが安心できるのか?
返済可能などうか、計画的な利用ができるのか
学生ローンの金利は一般的なローンより低めに設定されているケースが多く、上限は15.0%~18.0%程度となっています。
ただしこれはあくまで消費者金融などと比較しての水準ですので、銀行ローンと比較すると高めになっています。
そのため学費などやや高額融資を希望する時には、銀行の学資ローンや教育ローンなどが利用可能であれば、金利が低いなどの条件が良い場合が多いでしょう。
また学生ローンを利用するときに意識しておきたいのが、どのように借りてどう返すかという計画は無理がないように考えるべきです。
学生ローンの審査基準は、比較的緩めに設定されています。それでも無計画に借りて利息だけを返済して元本が減らないという状態になるのは望ましいことではありません。
借入額を決めるときには無理なく、早急に返済できる範囲であるという点を意識しておきましょう。必要なお金をどのように、どこから借りるかはとても重要なポイントです。
信用できるのは大手や老舗の学生ローン
学生ローンは学生を対象としていますが、あくまで借金であることには変わりありません。そのため借りる会社は信用できる会社を選ぶ必要があります。
審査なし、即日融資、低金利など借りようとする人の心理を突いてくるキャッチコピーで宣伝している悪徳業者も存在しています。
きちんとした業者から借りなければ、返済どころか雪だるま式に利息が増えてしまうケースもあります。いわゆる「ヤミキン業者」や詐欺業者で借りると、借りた後に悪質な取り立てやヤクザまがいの脅しに遭うなどの被害もあり得ます。
そういった業者を避けるには、やはり信頼のおける金融業者を選ぶことが一番です。大手消費者金融であれば安心ですが。学生ローンを取り扱っていない大手消費者金融もあります。
ただし一般ローンでも学生を利用可能としている大手消費者金融は多いので、そちらを検討してもいいでしょう。
学生ローンを取り扱っている業者の中で選ぶなら、実績がある老舗と言われるくらい創業が古いメジャーな会社を候補に入れるとよいでしょう。長く営業しているということは、それだけ信用度が高い会社であるといえるのです。
無審査は悪徳業者の常套手段
ローン審査に合格するのは誰もが心配する点です。
だからといって無審査の学生ローンがあればいいのにと考えて、無審査を宣伝している業者を選びたいと考える学生もおられますが、これは非常に危険です。審査は借りる人がどれだけ借りても大丈夫かという基準の判断でもあります。
金融業者によって多少審査結果に違いがあるとはいえ、審査をしなくてもいいというのは、貸す側から見て、どの程度返済してもらえるかを判断基準にしていないことになります。
しかしそれでは合法的に営業をしているローン会社は回収できない可能性が高くなりますので、その分を高い金利などでリスクカバーをしていることになるのです。
また法外な手法で回収するなど、問題を抱えている危険業者である可能性が高いのです。つまり「無審査は悪徳業者の常套手段」なのです。
審査は自分が借りられる適正価格を算出するためにも必要です。無審査といった甘い話には乗らないように注意しましょう。
登録貸金業者情報から登録を確認
悪徳業者は「無審査」を宣伝している先だけではありません。一見きちんとしているように見えても、実は合法ではない金融業者も多く存在しています。
それが金融庁のホームページで公開している「登録貸金業者情報検索サービス」です。
こおではきちんとした業者としてデータベースに登録されている会社かどうかを確認することができます。サイトにアクセスすると、登録番号や法人名、所属自治体などから、目的の業者を探すことができます。
見つからない場合は登録されていない業者ということになりますので、その業者で申し込むのは避けるようにしましょう。
またこのデータベースでは行政区分の項目も用意されています。問題があった業者に関しては「処分中」などの行政処分状況も確認できますので、登録業者の中でも問題ある業者を調べることもできます。
学生ローンの審査基準は
学生ローンの審査基準は比較的緩やかであると説明しました。これはもともと収入の少ない学生支援を目的としているためです。そのため一定の条件を満たしている場合、比較的審査に合格しやすくなっています。
とはいってもこれは「銀行カードローン」などと比較した場合です。一般的な消費者金融と比較しても「若干借りやすい」といった水準ではないでしょうか。
ローンの審査で大きな影響を与えるのが「個人信用情報」です。しかしこれまでローンを利用したことのない学生も多いでしょうから、この点はそれほど大きな問題ではありません。
ただし借入希望金額に対して、アルバイトなどでの一定の収入は大前提となります。
学生であること
学生ローンの利用条件として、当然ながら「学生である」ことが求められます。大学生、専門学校生、短期大学などに通っている学生が対象です。
学生時代から利用しておけば卒業後の社会人であっても利用できる先もありますが、やはり「申込時には学生である」とが必要です。また高校生は学生ローンを利用できません。
総量規制の対象
また学生ローンで借りることのできる金額はそれほど多くはありません。学生ローンは「総量規制」の対象となりますので、年収の3分の1以上の借入はできなくなっています。
もともとアルバイト収入がそれほど多くはないでしょうから、借りることのできる金額もそれほど多くもないのです。せいぜい数万円~数十万円、多くても50万円程度が上限でしょう。
学生がそれほど高額のお金を必要とする場面はあまりないでしょうが、この点を覚えておきましょう。
アルバイト先に在籍確認は行われる?
「在籍確認」とは申込時に記載された勤務先に確実に勤務していることを審査担当者が電話で確認する作業です。
しかし学生ローンの場合には、借入金額が低いこともあり、通常は電話による在籍確認は行われません。ただし電話で在籍確認が行われないというだけで、在籍確認がなしというわけではありません。
申込時に学生から申告のあった職場の情報に不自然な点や疑問点がある場合には、給与明細の提示など電話以外の手段で在籍確認が行われることもあります。
学生ローンの必要書類
学生ローンの申込で必要とされる書類は、以下の2点です。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
など
本人確認書類については顔写真付きの公的身分証でなければ認められない学生ローンもあります。運転免許証がない場合は、マイナンバーカードなどで代用できるでしょう。
学生ローンは親ばれしない?
学生ローンを利用したいと思う学生の心配事の一つが「親にばれないか」という問題でしょう。
親に心配や迷惑をかけたくない、なんとか自分で問題を解決したいと考えるなかで、学生ローンの利用が親にばれてしまうことを不安に感じる学生も多いでしょう。
学生ローンには基本的に保証人は必要ありません。基本的には個人契約ですので、外部にはたとえ身内でも借入の情報は出しませんので、利用が親にばれる心配はありません。
学校やアルバイト先などへの在籍確認も基本的にはありません。万が一の緊急連絡先に携帯電話を指定しておけば、自宅などに電話連絡が入ることもないでしょう。
金融機関側もこの点を十分考慮してくれ、郵送物なども自宅に届くこともありません。ただし返済に遅れた場合は、話は別です。
電話連絡でラチが明かない場合は、自宅の固定電話に督促の連絡が入ったり、督促状が自宅に発送されることもあるでしょう。返済する意思がある方に対しては、執拗に督促が行われることはありません。
万が一返済できない状況に陥った場合は、早めに業者に連絡を入れるようにしましょう。
学生ローンのメリット・デメリット
メリット
学生を対象としていることから、一般的な金融商品に比較して審査に通りやすくなっています。
借入希望金額に応じたアルバイト収入に問題がなければ、それほど審査に合格するのは難しくないでしょう。
全体的に学生ローンの上限金利は、一般的消費者金融に比較して若干低めになっています。ローンを始めて利用する方は、カードローン商品案内などに明示されている最下限金利が適用されることはまずありません。
ローンを利用する機会の少ない学生は、上限金利が低い先を選ぶようにしましょう。
学生ローンを提供する金融業者は、ほとんどが即日融資に対応しています。少額融資が中心ですので、審査にもそれほど時間を必要としません。
学生ローンの審査は、基本的に在籍確認がありません。アルバイト先に電話が入ることで、学生ローンの申込が周囲にばれる心配もありません。
デメリット
そもそもアルバイト収入が少ない学生向けのローンですので、高額融資は期待できません。総量規制の対象でもあることから、最高でも50万円程度が限度となります。
これは学生ローンに限ったことではありませんが、返済に遅れると自宅に督促の電話や督促状の発送が行われます。それにより親などの周囲にローンの利用がばれることにもなります。
一般的消費者金融に比較すると、上限金利が低めの学生ローンですが、銀行ローンに比較するとやや高めといえます。
銀行カードローンの上限金利の標準は「15.0%」といわれていますので、「16.0%~17.0%」の学生ローンの標準水準と比較した場合、学生ローンがやや高めになっています。
おすすめ学生ローン
学生ローンの老舗「アミーゴ」
- 金利:14.4%~16.8%
- 借入限度額:3万円~50万円

学生であれば34歳まで利用可能で、社会人になってからも返済可能です。1982年創業の老舗で、即日融資にも対応しています。
審査スピードも早く、最短10分程度で振込による借入が可能とあり、学生にも評判の高い先です。
インターネットから申込可能で、一般的消費者金融と比較して14.4%~16.8%の低金利で利用可能。融資可能金額も3万円から50万円と幅があります。
低金利のため。学資目的と比較的選びやすい内容となっており、2018年現在、学資目的のキャンペーンも開催しています。
学校の費用だけでなく、メイン以外の学校でもOK。ダブルスクール目的も対象になっており、就職のための資格を取るダブルスクールを検討されている方にとっても役立つでしょう。
年齢制限が低め「カレッジ」
- 金利:15.0%~17.0%
- 借入限度額:1千円~50万円

こちらも学生ローンとは老舗で1977年創業で、長い間学生の間で親しまれています。「カレッジ」の特筆すべき点は「20歳以上」という年齢制限がない点です。
アルバイトなどの収入があれば、18歳以上で申し込むことができます。金利は15.0%~17.0%と一般的な範囲ですが、返済方法は月1回最低利息以上の返済が条件となっています。
追加融資には再度申込が必要ですが、インターネットでの対応も非常に丁寧で、相談にも親切に応じてくれます。
借入金を人に渡す詐欺や、悪徳セミナー、マルチ被害などにも遭わないように、申込前に注意を促してくれています。即日融資にも対応しており、初めてローンを考える学生でも安心して利用できます。
学生が借りることのできる大手消費者金融「プロミス」
- 金利:4.5%~17.8%
- 借入限度額:1万円~500万円

大手消費者金融としてCMでもおなじみの「プロミス」学生専用の学生ローンはありませんが、フリーキャッシングはアルバイトなどの安定した収入があれば、学生でも利用できます。
大手という安心感だけなく、学生に限定していないこともあり、審査に合格すれば最大500万円まで借入することができます。コンビニを利用した返済ができるなど、大手先といえる便利さと融資スピードも人気の理由です。
インターネットからの申込登録により、30日間の無利息サービスを受けることも可能です。仕送りやアルバイトの給料日前に少し足りないという時などは、30日間以内に返済することで、無利息=利息0で借りることができます。
申込から契約、借入まですべてWEBで完結できますので、自宅への郵送物が嫌といった方にも評判です。
返済計画はしっかりと立てるようにしよう
最近では学生の生活スタイルも変化しています。お金に不足する学生も多く、ローンを利用したいと考える学生にとって、学生ローンは強い味方となります。
とはいっても、あくまで借金ですので、利用の際には十分注意しなければいけません。どれだけのお金を借りて、どのように返済するのか、返済計画はしっかりと立ててから申込を行うようにしましょう。
「返済なんてなんとなかる」と軽い気持ちでいると、必ず後々後悔することになります。
そして借りたお金は有効的に使うようにしましょう。学生時代に羽を伸ばしたい気持ちもわかりますが、学生時代は今後の人生を大きく左右する大切な時代でもあります。
せっかくお金を借りるわけですから、間違ったお金の使い方はしないように心がけて、上手に学生ローンを利用しましょう。